累積標高:1,191m
  標高差:525m(経ヶ岳)

2011年03月22日(当時61歳)


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佐賀県藤津群太良町
登り:1時間08分(多良岳まで)、下り:1時間34分(経ヶ岳から)
  多良山系は佐賀県と長崎県の県境にあり、南の雲仙岳より早い時期から長期にわたる火山活動で出来た
山地のため、植物の種類がが多く、植物の宝庫といわれています。 代表的なものとして、マンサク、
ツクシシャクナゲ、オオキツネノカミソリ、センダイソウなどが見られます。 頂上は狭いが低い潅木に
覆われており、佐賀県から長崎県にいたる360度の景色が楽しめます。 また頂上直下の南壁はロック
クライミングの岩場として有名です。
Road Map :長崎道を諫早ICで下りて、R207を北東へ走り、多良から県道252号線を中山キャンプ場へ向かう。
Route Map:中山キャンプ場を基点に多良岳、経ヶ岳を周回する。
中山キャンプ場 多良岳 国見岳 金泉寺 中山越 経ヶ岳 中山越 中山キャンプ場
9:03 9:53 10:25 10:48 11:54 12:40 13:33 14:29
日本三百名山 何の印象も残らない山歩きだった。
295多良岳 (983m)
         
経ヶ岳 (1,076m)
(経ヶ岳から見た多良岳)
GPSで確認しながら道を間違う
  GPSはデーターロガーとして使っているだけで普段はよっぽど自位置が判らなかった時にしか見ないのだが、下りの林道で方向が合っているのかGPSで確認してしまった。GPSが示す方向に枝道を入って行くと途中から登りになり、どうもおかしい。 引き返してみたり、又、進んでみたりと小さく3往復して、満を持して進んでみると林道は終点となってしまった。 GPSで確認すると登りに使った登山道は数百m先であるが、薮扱きは嫌なので潔く引き返すことにした。 道を間違えた分岐より少し下ると道標があった。
雲仙岳に戻る
  ガスの為に登る順番を換えた雲仙岳まで70kmの道を引き返す。 明日の天気はどうだろうか、往復140kmを走った価値が出るのだろうか。
  予定通り、早朝に雲仙岳登山口に着くが、登山口周辺からガスが濃く何も見えない。 一番の楽しみの
雲仙岳をガスの中で登ってもしょうがないので、標高の低い多良岳に車を走らせる。 明日もガスなら
往復150kmがムダになる博打であるが、明日の好天に期待するしかない。 てな訳で多良岳登山口に車を
走らせた。
コースタイム:5時間26分(道間違い時間含む)
中山キャンプ場の駐車場はこの下にも数台分のスペースがある。
車の後ろの建屋はトイレであるが、利用しておらず程度は判らない。
登山口となる多良岳県立自然公園内の ”中山キャンプ場”には
コテージ、バンガローが建ち並んでいるが、ここからはテント
サイトが見られない。
べた曇りで気温は8℃。
出発としては遅い9時過ぎに鳥居を潜り歩き始める。
古い参道なのか、自然石で整備された穏やかな道を進む。
植生が関西の山とは違い、”タブノキ”とかの
聞いた事のない常緑樹が茂っていた。
左の遥か下からの沢音を聞きながら広い穏やかな道を進む。
道標が各所にあるが、同じ所にあるのに
200mも距離表示が違っていた。
前方に”多良岳”の山頂が見え出したが、霞みと樹木で綺麗には見えていない。 この辺りの道脇にも
”オオキツネノカミソリ”が群生していた。
”キツネノカミソリ”は昨年、岡山の ”泉山”で群生で咲いているのを見たが、
ここでは ”オオキツネノカミソリ”の名が付いている。 花時は8~9月らしく、
今の時期は新芽が見られるのみ。 花時に見てみたいものだ。
分岐からは参道の石階段が延びる。
鳥居の横に ”役行者”の石像があった。
50分にて ”金泉寺”への分岐に着く。 ここから ”前岳”に
行く道があるのだが、ここに着いた時点では知らなかった。
役行者は一本歯の高下駄を履き、富士山や高野山、熊野山を
踏破したとの話しだが信じられない逸話である。
前に並んでいる下駄は一本歯だった。
これも昔の参道だろうが、重機の無い時代に
これを運び、並べたのだから凄いと思ってしまう。
クロワッサンの様な岩峰を眺めていると、真ん中辺りに
メダルの様な石彫りが見えた。 何が彫ってあるのか判らない。
案内板くらい欲しいところだ。
石積みの階段道が終わると参道とは思えない
急登となってくる。
簡単に登れたくさり場を通過する。
崖っぷちをへ攣って行く。 岩の向こうは結構な落ち込みに
なっているが、くさりが付いているので安心感がある。
1時間08分にて ”多良岳”(983m)に着く。
山頂の ”上宮の石祠”に東日本大震災被災者に
対してお祈りをしておく。
石積み階段が出てきたので山頂かも知れない。
”多良岳”から見た最高峰の ”経ヶ岳”(1,076m)は
結構遠いではないか。 そこそこ展望が得られのであるが、
霞みが酷く、まったく絵にはならなかった。
”多良岳”から東方向に見えた ”前岳”(983m)を見る。
尾根筋の一郭だったので登っておけば良かった。
”国見岳”から見た北方向。 遥か下に林道が見えていた。
”多良岳”から尾根沿いに移動して5分程で ”国見岳”(996m)に着く。山頂表示が無く寂しいが展望は少しあった。
”金泉寺”の横には立派な山小屋が建っていた。
この季節は施錠されている様だ。 ここに6名程の学生ハイカーが
たむろしていた。 もう春休みに入っているのか?
分岐に戻り、”金泉寺”側に下って行くと、直ぐに舗装された
林道に出た。 林道を少し歩けば ”金泉寺”に着く。
密教の様な文字が彫られた石が3組並んで置いてあった。
どちらが上なのか下なのか判らなかった。
”金泉寺”の立派なお寺。 ここまで林道が延びている。
”金泉寺”から少し登り、トラバース路に入る。
縦走路中、唯一変化があったのが
この崖っぷちだけ。
トラバース路は大きな石がゴロゴロしており、それが苔生して
滑り易く歩き難い。 何の変化も無く退屈な道が続く。
尾根を越える峠の様な所を過ぎると、歩き難かった道が
一変して散策道の様な穏やかな道に変わる。
2時間51分にて ”中山越”の分岐点に着く。 今日は平日なのに
社会人らしいハイカー5名組みが休息していた。 ”舞岳”方向か
来たらしい。 他にも ”経ヶ岳”からハイカーが下りて来ていた。
”笹ヶ岳”(890m)はピークが無く、山頂表示が無かったので、いつの
間にか通り過ぎてしまった様だ。 展望の利かない穏やかな道が続く。
途中で ”中山越”からの道と出合い、
くさり場の急登を消化する。
崖っぷちのトラバース路を進んで行くと、後方に”経ヶ岳”が
見える様になって驚く。 どこかで道を間違えた様だ。
踏み跡があったので引き返す方向に尾根を登る。
3時間37分にて、”多良岳”からなら2時間20分にて ”経ヶ岳”(1,076m)に着く。
山頂からは遮る物が無い360°の大展望が得られたが、空気の透明度が悪かった。
”経ヶ岳”からの展望は空の見通しさえ良ければ絶景だったと思われる。
道間違い個所で一人反省会。 右が正規の道であるが、雨水で荒れて
おり、左の綺麗な道を正規の道と思い進んでしまった。
これ以外にも脇道が多いのに道標もマーキングも無かった。
山頂で写真を撮って直ぐに下山する。
先程登って来た
くさり場を下る。
”中山越”から登山道を少し下ると林道に出た。 この林道が曲者で
枝道が多く、道標はあるものの登り側重視で設置されているので
下りでは判り難い。 途中で大きく道間違いをしてしまった。
4時間30分にて、”経ヶ岳”からの下山38分にて
”中山越”に戻る。
今日の温泉
  R207を島原へ向かって走っていると”有明海の湯”500円が目に付き、ここに入浴することにした。 他の入浴者が居なかったのでお風呂の写真を
撮る。 露天風呂からは有明海が一望出来るロケーションであるが、干潟を
見てもしょうがない感じ。
風呂場の写真
  カメラを風呂場に持ち込むとレンズが一瞬で曇ってしまう。 頭を捻って
ドライヤーでカメラを暖めてから風呂場に持ち込むとレンズが曇らずに写真が撮れた。
今日の寝床
  まだ朝晩は冷えるので出来るだけ標高の低い所で車中泊としたい。
今日の寝床は道の駅 ”みずなし本陣ふかえ”とする。 R251の海岸沿いであり標高は低く、目の前に平成新山が望める良い所だった。
まだ15時過ぎなので客は誰も居らず貸切状態。
ストレッチをしながら長湯する。
有明海を望む露天風呂。
干潟では貝採りなのか数名が海に出ていた。
R207沿いに小さい立て看板があるが、道路からは見付け難い。
入浴料500円なので当然、ボディソープもシャンプーも常備されていた。
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多良岳 雲仙岳 背振山 英彦山 湧蓋山 大船山 鶴見岳
2011年度の九州の山遠征
たらだけ
”経ヶ岳”の山頂には記帳箱が置かれていたが、中は見ていない。
一応、登頂記念の自撮りをしておくが頭が切れてしまった。
2024年7月26日改定